ビジネスで使用するパソコンを手作業でキッティングする際の概要としては、概ね次の様になります。
ただし導入するアプリケーションや社内環境によっては、キッティングの手順は多少前後するのでその点は注意が必要です。
まず使用するパソコンの電源を入れて、ログインユーザーを作成します。
次にホスト名やIPアドレス等の、基本情報を設定して行くのです。
それが終わると、必要とする業務アプリケーションをインストールして行きます。
もっとも導入するアプリケーションソフトによっては認証が必要となるので、忘れずにライセンス認証を実行する事です。
その後はパソコンを安全に使用するために、セキュリティ設定を行います。
更に会社で無駄なく効率的に使用するための省エネ設定も忘れずに行った上で、ブラウザの設定も行う事です。
そうしてセキュリティパッチを適用すれば、パソコン内の作業はこれで終了となります。
最後にキッティング手順を終了した事の証となる、ラベル貼付して完了です。
「キッティング」は、広義には使用可能な状態に準備することを意味する「Kitting」という英語です。
しかし企業においてその概要は、社員が使用するPCなどの端末や周辺機器などのそれぞれの環境に最適な状態に組み立ててセットアップし設置することを意味する言葉として使われます。
ただし、「キッティング」は1台あたりの最適化する時間を見ても作業時間がかかります。
それゆえに行う対象の台数が多い場合にはマスターPCからクローンを作成するなどの方法で、迅速な対応を行える外部サービスなどが利用される場合も増えているようです。
なお、その利用に際しては社内のネットワークに接続する前に「キッティング」で準備した端末のセキュリティ対策を徹底して行う必要性がある点には注意が必要です。
機密情報や個人情報の漏洩を防ぐためにも、セキュリティ対策を万全に行ったのちにネットワークへの接続を行うことを心がけて上手にそのシステムを活用しましょう。
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